2013年6月25日火曜日

絵の具のついた穴

こんにちはイサクです。

今回は、なるほどなと思ったポパーの言葉を紹介してみます。

客観的に物事を見る事はとても大切なことですよね

客観的とは、個人的な考えに支配されず、公平に判断する態度のことです。

また、客観的の対義語は、主観的です。

主観的とは、個人的な考えに支配され、公平に判断しない態度のことです。


「科学とはいかなる先入観も捨て去り自然現象を客観的に見つめる学問」

オーストリアの哲学者カール・ポパーは、「科学者は穴の開いたバケツ」と比喩しました。

穴の開いたバケツを水につけると、その穴から水が流れ込み、溜まっていきます。

つまり、科学者(バケツ)は、自然界からデーター(水)を一方的に受け取り、蓄積し、分析する、というわけです。

では、もし、そのバケツの穴に、絵の具がついていたらどうなるでしょうか?

穴から流れ込む水はにごり、そのにごった水を取り込むことになります。

これでは、バケツの外にあった水が、本来どんな色だったのかわからなくなります。

科学者も人間である限り、いろいろな考えを持っています。 

しかし、自分の考えに影響を受けながら観察していては、ありのままのデーターを得る事はできません。 

先入観や偏見を捨て去り、客観的に自然を観察することが、科学の本質であるとポパーは言いたかったのです。



科学者に限らず、私達にとっても、
この穴の開いたバケツはとてもよく当てはまる内容だと思います。 

自分の固執した考え、決め付けを持った(絵の具のついた)状態でいることは、

いつまでたっても、物事(外)の本質が見えずにいるということなのかもしれません。 


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